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モミアゲ百選
ひと目でわかるあの時代のロリー、この時代のロリー
何を隠そうロリーさんは年齢の割にはプロとしてのキャリアが約30年以上にも及び、意外にも活動期間が長いので、写真ヒトツでもどの時代のロリーさんなのか判別に苦しむ場合が多々あります。 世間一般のイメージでは、「いつも同じチェックシャツの兄ちゃん」で捕えられがちですが、時と場合によっては世間のイメージ(いわゆる「チェックシャツ+ちょっと伸びたソフトカーリーヘア+ジーンズでギター持ってニコニコ」の組み合わせ)からかけ離れた全く別人の風貌の頃もあったり、はたまた、いつものイメージ通りの風貌であったり、実はかなりコロコロと外見が変わっているのにお気づきの方も多いのではないのでしょうか。
このロリーさんはどの時代のロリーさんかを一目で判別できる方法が、実はあったんです。
それはモミアゲの形。 モミアゲの形を見ればどの時代のロリーか一目瞭然。 世はモミアゲに連れ、モミアゲは世に連れ。 モミアゲの形でピタリと分かる、あの時代、この時代のロリー・ギャラガー。 痩せててもロリー、太っててもロリー。
学生時代〜地元バンド期
6歳の頃からギターを始めたものの、まだ小さかったため、周囲で同年代でバンドしよーぜ、という仲間はおらず、若干14歳で地元のセミプロバンドに加入、そのまんまギター人生を歩む訳ですが、ハタチ前のこの頃からすでにもう立派なモミアゲが…。 やはりエルヴィスの影響なんでしょうか。暑苦しさは当時から変わっていません。 当時学校行きながらバンド活動していて宿題はアンプの上でやっていたそうです。ほとんど朝方までバンド活動をして、バンドのバンでご登校だったそうです。この頃から昼夜逆転生活で年中睡眠不足でした。本人いわく「若いからどうにもでもなった」そうな。
(左)地元バンドで気を吐いていた頃。もうすでに「ロリー」してます。 (中)新人さんなのでまだ大人しくしてます。 昔のバンドなので全員スーツ着用。手前でストラト持ってしゃがんでるのがロリー。まだこの頃はモミアゲが短い。 (右)初めて参加したバンド:フォンタナ・ショウバンドの頃。
なまいきテイスト期
コークからベルファウスト、ベルファウストからロンドンへ。 当時のブルース・ロックの波に乗ってブイブイ云わしていた頃。 ロリー史の中で一番モミアゲがごっつくて長い時代。正面から見るとほとんど輪郭と一体化してます。髪の毛もいい感じに伸びて、ハタチの人生を謳歌してるようですが、実はむちゃくちゃ人間関係に悩んでました。 この頃からすでにチェックシャツ着用。
(左下)1970年のテイスト。どこか投げやりムード。 (右下)1968年デビュー当時のテイスト。ロリー生意気ざかり。
(右)「キターーーッ!!!」 チェックシャツ着てないとかいうツッコミはナシで!! 実はテイストの頃が案外おしゃれしていたんですねー。 ステージでレザージャケットを着ているのでした。 (あとは90年代以降しかレザー着用なし)
(中・左)ワイト島のロリー・ギャラガーさん。 「あーもうギターしか無いっす。こうやって弾いているときだけ、 自分はイヤな事忘れるっス。」 …と、あきれるメンバーを放置して、延々と独り舞台を繰り広げるのでした。 @Islands of Wight, 30th Aug. 1970
心機一転ソロ活動開始期
テイストでいろいろあって、ソロに転向、一年半に二枚という今では考えもつかない超ハイペースでアルバムを立て続けに出していた頃。一番この頃がギラギラしてますね。もちろんモミアゲも超シャープです。頬骨に沿ってソリを入れていて、何を考えてあんな形にしてたんだか。 で、またそのモミアゲがえらいゴッツイ。本人が生きていたらこの頃一体何を考えてそんな形にしていたのか一度訊いてみたい。 この頃わりとショウでTシャツ着てましたね(びっくりするような赤シャツとか)。ヘインズが似合う。
「ういっす、ロリーでっす。 今、ウィスキー・ア・ゴーゴーに一週間出てます。良かったら観にきてください。さんきゅーべりまっち。」 @Whiskey a go-go, Los Angeles ,CA, USA, 1971
この頃はロリーには珍しく、髪の毛はあんまりカールしていない。 ロンドンのこじゃれた美容院でカットしていたのか、ロリー史の中で一番垢ぬけた髪型でした。単にあんまり洗ってなくて、カールが伸びていた、とかは、あえて考えない〜。 なにげにサーファーカット(死語)…
「只今アメリカ巡業中っス!ちょっとヨレヨレっす!」 「♪コキーン!」 (上2枚)1972年、『デュース』発表後のアメリカツアーでのショット。 髪の毛、放っといたら伸びました、ラフな普段着でステージに出てました、な感じ。「チェックシャツのロリー」を見慣れている方には、ちょっと珍しいショットかも。
第一次定番ロリー期
『ブループリント』『ライブ・イン・ヨーロッパ』までは、モミアゲの角度もファーストの頃に比べるとマイルドになって、髪の毛ぐるぐるで、『フツーにロリー』だったんですよ(泣)。 単にツアーで忙しくてマメにヘアカット行ってる時間が無かったのかも。 もうこの頃からチェックシャツはロリーの定番衣装になってました。何を考えたか、『タトゥー』から以後オヤジが入ってきて、ちょっとえらい事に…。
(上)LP『ブルー・プリント』のプロモフォトセッション。
「ジェリー・リー・ルイスの 「酔ってまーす♪」 セッション参加中っす! …ちょっとお疲れなロリーさん。目が泳いでます。 歌入れは緊張するッス!」 一仕事終えた後の写真でしょうかね。 案外ロリーの無精ヒゲの生えた写真は珍しいです。 毛深いのを気にしてるのか、 いつもキチンときれいに剃ってる写真ばっかりだし。
井上順ロリー期
ちょうど初来日(74年一月下旬)はこのヘアスタイルでしたね。 案外この長さが気に入っていたのか、約二年は同じヘアスタイルでした。 『タトゥー』発売後はファーストの頃のモミアゲの形に戻ってしまって、 「シャープな俺」(by neroさん)再び!
(左)73年下旬/74年初め頃。DVD『アイリッシュ・ツアー』はこの感じで出てましたね。
(右)井上順ロリー・ライヴ! 初日本公演はもうちょっとワイルド風だったか??
きっと70年ごろに「シャープな俺」のモミアゲの形にしてもらった理髪店だかにまた行ったんでしょうな。それか実はこの角度がいたくお気に入りなのか、自分で再現したのかも…
DVD「アイリッシュ・ツアー」の中で、ジェリー・マカボイが「"タトゥー"のレコーディング中に急にあの(髪の毛の短い)頭でロリーが現れてびっくりした」と言っているので(@第二音声)バンドの仲間に予告もなくバッサリいっちゃったんですかね。当時のミュージシャンという尺度で考えると、誰もがビックリするような、デコ丸出しのオールバックの短すぎるリーゼントですよ。 絶対ヘアカット失敗したと思います。
当時、ヨーロッパ方面では、ロリーの写真は音楽とはあまり関係のない、 ティーンの女の子向けのアイドル雑誌やらにグラビアやポスター、ステッカー等でけっこう載せられたりしていました。今までのカワイ〜(はあと)イメージから脱却したかったんでしょうか。 また何か絶対一人で色々悩んでたに違いない。しかし、この一連の写真、25歳とは思えないおっさんぶりですね。この頃が一番ツアーで忙しかったのか、異様にモミアゲが長く伸び放題なことも…。 ロリー、キミがジェームス・ディーンに憧れるのはよく分かる。でも、デコが狭いからオールバックはやめてくれ〜。
(左)もうほとんどモミアゲが口髭と化してます。 ほとんど頬っぺた横断してますよ。 いちばんこの頃がモミアゲが際立ってましたね〜。自分でソリを入れて形を整えてたんでょーか。
(右)「グラサンもかけるんだい! 俺はハードボイルドな男だからレイバンなんだい!」
「只今弦張り替え中!ちょっと待ってね」
神降臨期
72年から80年代初頭まで、ほぼ一年のうち9か月はツアーに出ている生活で、昼夜二回興業も頻繁にあったりで、今では考えもつかない馬車馬ぶりです。ツアーに出ていないあとの三か月は何をしていたかというと、地道にアルバム制作をしていたのでした。
74年から75年はひたすらツアーに明け暮れていたせいか、ロリー史の中では一番痩せていて神懸かり的なオーラ最高潮の頃です。 仕事も人生もギター収集もレーベル移籍も全て上手く行っていたのでしょう。この頃が一番充実して見えますこの頃からモミアゲは下部が安定した形(?)の二等辺三角形に。
上の三枚:75年/76年のツアー。ええダシ出てます。
(右)74年ドイツツアー。 井上順ロリーからちょっと髪の毛伸びた。
(左)「コーヒー、おいしいネ!」 紳士だからどうしても小指が立っちゃいます。 このシャツは76年発売のLP「コーリングカード」の新聞宣伝広告用写真にも着用。もしかするとそのプロモ写真撮りと同じ日にこの写真も撮られたかも?しかし、77年のロックパラスト@エッセンでもこのシャツで登場しているので、この写真は案外77年ロックパラストの時に撮られた写真かも知れません。(どうも楽屋かツアーバスの中っぽい雰囲気だし)
縦縞ロリー期
ロリーに一体何があったんだ!と言いたい時期。チェックでなく、縦縞ですよ、たてじま。 タイガースがお好きだったんでしょうか。まさか。
「フォト・フィニッシュ」のジャケ写なんておしゃれロリーの頂点です。 柄にもなくブレスレットしてるし。一体何があったんだ?? 多分色々内面的な葛藤があったんだろうなと推測されます。
実はジーンズジャケットはいっぱい持っているらしく、5種類ぐらい確認できます。77年当時のお気に入りはラングラー。ジーンズもラングラーが好きみたいで結構頻繁に履いてました(ライブ・イン・ヨーロッパの内ジャケにもその証拠写真が!) この頃から具合が悪かったのか、急激に丸くなっていきます。ううむ…。
(右)79年発売のシングル"Philiby"(オランダ盤)のジャケ写。 この写真は76年の『コーリングカード』のジャケ写の一連の写真でプロモ宣材写真で何種類かのバリエーションが存在する。このシャツで76年のロックパラストにも出演している。だいたいロリーは一年単位で愛用シャツが違っているので、シャツの柄を記憶しておけばだいたい何年ごろのロリーか憶測が容易である。外国のメディアは本人が元気で活動中でも最新の写真を使わず、平気で古い写真を使うので後々時代考証する時に苦労する。
(左)77年1月のロンドン・ハマースミス公演ではないかと憶測。この頃絶好調。
ぷくぷくロリー期
77年の来日公演以降、日本の雑誌ではあまり取り上げられなりましたが、 まだまだロリーは元気に活動していたんですね〜。 79年リリースのアルバム『トップ・プライオリティ』以降、急激にオヤジ化してゆきますが、それもご愛敬、という事に…。 80年前後のライブでもまだまだ十分イケてます。縦縞期は一過性のものだったらしく、78年をすぎると従来通りチェックシャツに戻っています。自分でも落ち着かなかったんでしょーかね?
「今日はみんな、無礼講だ!派手にやってくれ!」 …なんて事は言いません。あくまでも大人しい人ですから。 79年アルバム"Top Priority"完成記念お疲れパーティ@ドイツ。
(右)フェンダー社創立25周年記念のストラトキャスターを授与されてゴキゲン。79年。 (左)お見合いパーティーでの営業。後ろでテッド・マッケンナがよろしくやっている…なんて嘘です。正しくはドイツのウイスバーデンのホテルでのちょっとした即興。79年5月。
「あ〜、オッちゃん疲れたワ〜。 ちょっと休憩〜。」 お疲れなロリーさん。 79年前後のお姿。
日本ではあまり知られていない "Top Priority"ツアー(80年)のショット。最初っから最後まで気合入りまくりです! この頃に来日していれば、もっと日本での評価も高くなって長く語り継がれていたはず。アルバム『トップ・プライオリティ』も『ジンクス』も、聴きごたえのあるアルバムだけに、日本公演が無かったのが非常に残念。
ロリー暗黒時代
80年代半ばから後半にかけては、ロリー暗黒時代と呼んでいいほど、 日本ではその姿が知られていません。 本当にロリーに興味のある人しかこの時代のロリーを知らないんじゃないかと思います。ワタシもはっきり言って70年代ロリーしか知らず、以降あれからどうなったんだろう?と資料等を調べていくと、その変貌ぶりに絶句しました。たった10年であれだけ人間変わるものなのかと唖然としたのと同時に、それだけ大変な事が起こっていたんだね〜とシミジミしたりもした訳です。40前にしてすでにオヤジ街道まっしぐらです。 もっとも、20代から妙にオヤジくさい人ではありましたが(苦笑)。
(左)85年ごろ。再活動しだして久々に雑誌の表紙によくなっていた時期。ああ、この人は一生変わらん人や…TT
(右)『ディフェンダー』宣材写真。ヘアジェル使ってレザージャケット着てる、 他人のようにものすごーくおしゃれなロリー。
(上)90年以降のバンド面子。 だいぶロリー具合悪そう。 この顔ぶれで最後の来日公演(91年)を果たす。
実はもっと衝撃な写真があったりしますが、ここにはあえて出しません。 肥満とか髪の毛薄いとかそんな事はいいません。生きててギター弾いてくれてたらそれでいいんです。 腐っても鯛、太ってもロリー。 |